れた時には、年々の食物増加は既に所有された土地の改良に依存することとなるであろう。そしてこの適度の水流でさえ徐々として逓減しつつあるであろう。しかし人口は、食物がそれに与えられ得るならば、不滅の力をもって増進し、一期間の増加は次の期間のより[#「より」に傍点]大なる増加の力を与え、かくしてこれは際限なく続くであろう。』
〔訳註2〕この文の最初の『アメリカで行われた』以下パラグラフの終りまでは、第二版の加筆であるが、ただし『二五年以内に』とあるは第六版の訂正であり、第二―五版では『二五年ごとに』とある。
〔訳註3〕第一版ではこの次に一パラグラフあったが、第二版以後では削除されている。それは、次の如くである、――
『かかる事実は、人口が、それに対する二大妨げたる窮乏及び罪悪が除去されるに正確に比例して、増加するものであり、かつ人民の幸福と純潔の最も正しい基準はその増加であることを、証示する如く思われる。ある人々がその商売上必然的に逐いやられる都市の不健全は、一種の窮乏と考えなければならず、また一家を養う困難を見越した結果少しでも結婚が阻害されるならば、これも立派にこの部類に属せしめられ得よう。略言すれば、人口に対する妨げにして何らかの種類の窮乏または罪悪に属しないものを考えることは困難である。』
[#ここで字下げ終わり]
一八二〇年の第四囘人口調査によれば、アメリカ合衆国の人口は、七、八六一、七一〇であった。大英国は、かかる人口を生み出す元となった少数のものを移民として出したために、現在それだけ人口が少い、と考えるべき理由は何もない。反対に、ある程度の移民は、母国の人口増加に有利なことは周知のことに属する。アメリカに最多数の移民を送ったスペインの二州が、その結果として人口がより[#「より」に傍点]多くなったことは、特に注目されているところである。[#「。」は底本では「、」]
アメリカにおいてかくも急速に増加した英国移民の本来の人数がいくらであろうと、それは別として、吾々はここに問いたい、何故《なにゆえ》に同一人数が同一時期に英国において同一の増加を生じないのであるか、と。指摘さるべき明かな理由は食物の不足(訳註)である。そしてこの不足は、あらゆる社会に存在することを上来観察し来った、人口に対する三つの直接的妨げの最大の有効原因であることは、古国ですら、戦争や伝染病や
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