A貧民はいかに給養せらるべきかという問題に答えて、極めて適切に次の如く述べてある。『窮迫と貧困とはそれを救済するために作られた資金に比例して増大する。慈善の方策は、それを分配すべき必要が生ずるまでは、眼に見えぬようにしておくべきである。蘇格蘭《スコットランド》の地方教区では、一般に、少額の随時の自発的義捐金で十分である。立法は、既に十分あり余る水流を増大するために、干渉する必要はない。最後に、貧民税の創設は啻に不必要なるのみならず有害であるが、けだしそれは、貧民に何らの救済をもたらすことなくして、土地保有者を圧迫する傾向があろうからである。』
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 1)[#「1)」は縦中横] Vol. vi. p. 21.
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 以上の如きものが大体において蘇格蘭《スコットランド》の牧師の一般的意見であるように思われる。しかしながら若干の例外はある。そして課税制度が時に是認され、その創設が推奨されている。しかしこれは驚くに当らない。これら教区の多くでは未だ実験を経ていない。そして理論上人口原理を完全に知得することもなく、実践上貧民法の弊害を十分知らなければ、この問題を一見したとき、慈善心の有無を問わずにその能力に応じて納附せしめられ、その時々の必要に応じて増減され得べき、課税の提唱ほど、自然に見えるものはないのである。
 蘇格蘭《スコットランド》では、通常の場合と同様に、伝染病と伝染性疾患とは主として貧民を襲っている。壊血病はある地方では極度に厄介で頑固である。またある地方では伝染性癩病を起し、その結果は常に恐るべきものであり、しばしば致命的である。ある筆者はこれを人性に対する天罰、悪毒と呼んでいる1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。それは一般に、寒い湿潤な環境、乏しい不健康な食物、湿っぽい密集した家屋から生ずる不純な空気、怠惰な習慣、及び清潔に対する不注意に、帰せられている。
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 1)[#「1)」は縦中横] Parishes of Forbes and Kearn, County of Aberdeen, vol. xi. p. 189.
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 広く拡っているリウマチスや、一般人の間に頻々とある肺病も、著しい程度にこれら諸原因に帰せられている。どこでも特殊の事情により、貧民の境遇が悪化した時
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