で人口増加が再び始まり、そして一定期間後、そのより[#「より」に傍点]以上の増加はまたも同一の原因によって妨げられるであろう1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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 1)[#「1)」は縦中横] サア・ジェイムズ・スチュワアトは、極めて適切にも、蕃殖力を、可変的な重りを載せられた発条に喩えているが(Polit. Econ. vol. i. b. i. c. 4, p. 20.)これはもちろん上述したと全く同種の擺動を生ずるであろう。彼は、その『経済学』の第一篇において、人口問題の多くの部分を極めてよく説明している。
[#ここで字下げ終わり]
 しかし、種々なる国におけるかかる進転逆転の運動を確証するためには、明かに吾々が所有しているよりも詳細な歴史が必要なのであり、また文明の進歩は当然にこの運動を緩和する傾向があるものであるが、吾々はここではこの運動を確証しようとは試みず、ただ次の命題を証明しようと思う、――
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一、人口は必然的に生活資料によって制限される。
二、人口は、ある極めて有力にして顕著なる妨げにより阻止されぬ限
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