「う事実であり、そしてこの生産物の分配なるものは、土地の分割が依然同一であっても、それのみで、社会の下層階級をしてその土地が与える豊かな産物の享受者たらしめ得るものである。農法は極めて簡単であり、ほとんど労働者を必要としないと云われている。ある所では種子が単に休耕地に散布されるだけである2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。蕎麦が普通の作物であり、そしてそれは極めてまばらに蒔かれるが、しかし一度蒔けば五、六年間も持ち、そして毎年最初の二十倍または十五倍もの収穫を産する。収穫時に落ちる種子で翌年には十分であり、そして春に一度|耙《ならしぐわ》で均《な》らす必要があるだけである。そしてこれは土壌の肥沃度が減退し始めるまで継続される。シベリア平原の怠惰な住民にこれほど適当した穀作はないと云われているが3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]、これはもっともなことである。
[#ここから2字下げ]
1)[#「1)」は縦中横] Polit. Econ. b. i. c. v. p. 30. 4to.
2)[#「2)」は縦中横] Voy. de Pallas, tom. i. p. 250.
前へ
次へ
全389ページ中265ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング