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〔訳註〕以上二つのパラグラフに該当するものは、1st ed., pp. 25−26.
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第二章 人口に対する一般的妨げとその働き方について
しからば、人口に対する窮極的妨げは、人口と食物とが増加する率が異るところから必然的に生ずる、食物の不足であることがわかる。
直接的妨げは、生活資料の稀少によって発するように思われる一切の慣習と一切の疾病、及び、この稀少とは関係がないが、時期に先立って人類の体躯を弱めかつ破壊する傾向のある、道徳的たると物理的たるとを問わず、一切の原因であると云い得よう(訳註)。
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〔訳註〕以上全部は第三版より現る。
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あらゆる社会において不断に多かれ少なかれ有力に働いており、そして人口を生活資料の水準に保っている、人口に対するかかる妨げは、二つの一般的部類に分類され得よう、――すなわち予防的妨げと積極的妨げとに。
予防的妨げは、自発的である限りにおいて(訳註1)、人間に特有なものであり、人間をして遠い結果を秤量し得せしめる理性力の優越特性に発するものであ
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