|、または放牧地の少いという不便は、あらゆる時代において、スキチアの諸集団を駆って、大胆にも、より[#「より」に傍点]豊富な生活資料またはより[#「より」に傍点]弱い敵を見出す希望を有ち得べき未知の国へと、進出せしめるに足る原因であった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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 1)[#「1)」は縦中横] Gibbon, vol. iv. c. xxvi. p. 348.
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 スキチアの牧畜民は、そのあらゆる侵入において、しかしなかんずく南方の文明諸帝国に侵入する際には、常に最も凶暴な破壊的な精神を発揮した。蒙古人が支那の北部諸州を征服した時に、冷静慎重な会議を開いて、この人口稠密な国の住民を全部絶滅し、空いた土地を家畜の牧場に変えようという提議が行われた。この恐るべき計画の実行は、支那宦官の智能と決心とによって防止された1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。しかしこの計画だけでも、征服者の権利の非人道的な濫用法と、牧畜民における強い習慣の力、従ってまた牧畜状態から農業状態への推移の困難を、はっきりと示すものである。
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