モチた5)[#「5)」は縦中横、行右小書き]。』ジャロンカの小部落のスウシイタで、パアク氏はその長から、この地方は最近非常な凶作なので食料を調達し得ないと云われた。その長はまた、現在の収穫を取入れる前には、クロの全住民は二十九日間穀物を食べずにいた、と云った。この期間中、彼らは、全く、ミモサの一種たるニッタ(土人はそう呼んでいる)の莢《さや》にある黄色い粉と、適当に搗《つ》いて調理すると全く米のような味のする竹の種子とで、生きていたのである6)[#「6)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Franklin's Miscell. p. 9.
2)[#「2)」は縦中横] Park's Africa, c. xxii. p. 295.
3)[#「3)」は縦中横] Id. p. 288, note.
4)[#「4)」は縦中横] Id. p. 295.
5)[#「5)」は縦中横] Id. c. xix. p. 248.
6)[#「6)」は縦中横] Id. c. xxv. p. 336.
[#ここで字下げ終わり]
パアクの記述によれば、アフリカでは非常によい土地がたくさん未墾のままにあるというのであるから、食物の不足は人民の不足によるものと、おそらく云われるかもしれない。しかしこれが事実であるとすれば、かくも多数のものが毎年国外に送り出されるわけがわからない。黒人諸民族が真に欠いているものは、財産の安固と、その一般的随伴物たる勤労である。そしてこれらがなければ、人口の増加は単にその困難を加重するだけであろう。もし、住民の不足しているように思われる地方を満たすために、子供に多額の奨励金を与えると仮定しても、その結果はおそらく、戦争の増加、奴隷輸出の増加、及び貧困の激増に過ぎず、真実の人口増加はほとんどまたは全く生じないであろう1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] 真実の人口増加に対する二大必要条件としてここに挙げたもの、すなわち財産の安固と、その自然的随伴物たる勤労とは、海岸地方の奴隷取引が、パアクの述べている掠奪遠征に対しこのように不断の奨励を与えている間は、黒人間に現れるとは期待し得ない。この取引が終熄《しゅうそく》する暁には、吾々は合理的に、久しからずして将来の
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