「の力を消耗したが、他方ロウマ国民は、誰が滅ぼしたにせよそれはロウマの敵を滅ぼしたのだと考えながら、この血腥い光景を喜んで眺めていたのである5)[#「5)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Gibbon, vol. ii. c. xii. p. 75.
2)[#「2)」は縦中横] Id, p, 79, A. D. 277.
3)[#「3)」は縦中横] Id. c. xiii. p. 132. A. D. 296.
4)[#「4)」は縦中横] Id. c. xii. p. 84.
5)[#「5)」は縦中横] Id. c. xiii. p. 130.
[#ここで字下げ終わり]
コンスタンチンの治世にまたも恐るべきものとなった。彼らの力は長い平和によって恢復し、そしてもはや昔日の不運を記憶しない新世代が興って来た1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。連続二囘の戦争によって彼らの多数は殺戮された。彼らはあらゆる方面で破れて山中に追込まれた。そして激しい戦の中に、十万以上のものが寒さと飢えで死んだと云われている2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。コンスタンチンは、プロウブスとその後継者の計画を採用し、自国から追放されて頼って来た野蛮人たちに土地を与えた。すなわち彼らの治世の終り頃に、パノニア、マケドニア、イタリアの諸州のかなりの地域が、三十万のサルマチア族の住所及び生活資料のために割当てられたのである3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Gibbon, vol. ii. c. xiv. p. 254, A. D. 322.
2)[#「2)」は縦中横] Id. vol. iii. c. xviii. p. 125, A. D. 332.
3)[#「3)」は縦中横] Id. p. 127.
[#ここで字下げ終わり]
好戦的なジュリアンは、フランク族及びアレマニ族の新集団と戦い、これを破らなければならなかったが、彼らはコンスタンチンの内乱の間にそのゲルマニアの森林地方から移住して来、ガリアの各地に定住し、そして彼らが征服したものより三倍も広い土地を荒し廻った1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。あらゆる地方で撃破され撃退され、彼らは五囘の遠征で自国へと追撃
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