謔閨m#「より」に傍点]少い労働が必要になり、あるいはまたこれらの原因が同時に作用したために、一頭の鹿が三匹の鮭の価値を有つようになることもあろう。もし吾々がこの不変的標準を有つならば、吾々は容易に、これの諸原因のいずれがいかなる程度に作用したかを確め得るであろう。もし鹿が三|磅《ポンド》に騰貴したのに鮭が引続き一|磅《ポンド》で売れるならば、吾々は、鹿を捕獲するのにより[#「より」に傍点]多くの労働が必要になったのである、と結論し得よう。もし鹿は二|磅《ポンド》という同一の価格を続け、そして鮭は十三シリング四ペンスで売れたならば、吾々は、鮭を得るのにより[#「より」に傍点]少い労働で足るものと確信し得よう。またもし鹿は二|磅《ポンド》一〇シリングに騰貴し、鮭は一六シリング八ペンスに下落したならば、吾々は、これらの貨物の相対価値の変動を生ずるに両方の原因が働いたものと信ずるであろう。
労働の労賃におけるいかなる変動も、これらの貨物の相対価値の変動を生み出し得ないであろう、けだし、それが騰貴したと仮定しても、これらの職業のいずれにおいてもより[#「より」に傍点]大なる労働量が必要になっ
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