トいるのは、奇妙なことである。もし空気や水や蒸気の弾力性や気圧が種々なる品質を有っているならば、もしそれらは占有され得、かつ各品質は単に相当の分量に存在するに過ぎないならば、それらは、土地と同じく、逐次劣等の品質のものが使用されるに至るにつれて、賃料を与えるであろう。より[#「より」に傍点]劣れる品質のものが用いられるごとに、その製造にそれらが用いられた貨物の価値は、等量の労働の生産力がより[#「より」に傍点]小になるから、騰貴するであろう。人間は額に汗してより[#「より」に傍点]多くをなし、自然はより[#「より」に傍点]少ししかなさないであろう。そして土地は、その力が限られているという点について他に優越しはしなくなるであろう。
もし土地が地代という形で与える所の剰余生産物が一長所であるならば、年々、新しく造られた機械が旧いものよりも能率がより[#「より」に傍点]小になることが望ましい訳である。けだし、それは疑いもなく、啻にその機械のみならず更に王国内のあらゆる他の機械によって製造される財貨に、より[#「より」に傍点]大なる交換価値を与え、そして最も生産的な機械を所有するすべての者に
前へ
次へ
全691ページ中109ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング