A等量の二つの資本及び労働の使用によって得られた生産物の差額であるからである。もし一、〇〇〇|磅《ポンド》の資本をもって一借地人が一〇〇クヲタアの小麦をその土地から得、そして第二の一、〇〇〇|磅《ポンド》の資本の使用によって更に八十五クヲタアを、またはそれと等しい価値を、支払わしめる力を有つであろうが、それはけだし二つの利潤率は有り得ないからである。もしこの借地人が彼れの第二の一、〇〇〇|磅《ポンド》に対する報酬における十五クヲタアの減少に満足するとするならば、それはより[#「より」に傍点]有利な用途がそれに対し見出され得ないからである。通常の利潤率はその比例にあるのであり、そして元の借地人が、この利潤率を超過するすべてを、彼がそれからそのものを得た所の土地の所有者に与えることを拒むとしても、ある他の者がこれを喜んで与えることが、見出されるであろう。
この場合にも他の場合にも、最後に用いられたる資本は何らの地代も支払わない。第一の一、〇〇〇|磅《ポンド》のより[#「より」に傍点]大なる生産力に対しては、十五クヲタアが地代として支払われ、第二の一、〇〇〇|磅《ポンド》の使用に対してはい
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