ものと相違しているように思われる。『私は次の如く述べるに何ら躊躇しない、すなわち、一国の通貨の不規則なことやその他の一時的な偶発的な諸事情を別にすれば、穀物の高い比較的貨幣価格の原因は、その高い比較的真実価格[#「真実価格」に傍点]またはそれを生産するに用いられねばならぬ資本及び労働のより[#「より」に傍点]大なる分量であり、そして既に富みそして更に繁栄と人口とにおいて進展しつつある国において、穀物の真実価格がより[#「より」に傍点]高くかつ引続き騰貴しつつある理由は、不断により[#「より」に傍点]貧弱な土地、それを運転するにより[#「より」に傍点]大なる費用を要し従って国の粗生生産物の新しい附加はいずれもより[#「より」に傍点]大なる原費で購買されるということになる所の機械に、頼るという必要の中に、見出さるべきであり、略言すればそれは、穀物は、進歩的国家においては、実際の供給を産出するに必要な価格で売られるという重要な事実の中に見出さるべきであり、そしてこの供給はますます困難となって来るから、価格はそれに比例して騰貴する、ということこれである。』
ここでは正当にも、貨物の真実価格は、それを生産するに用いられねばならぬ労働及び資本(すなわち蓄積された労働)の分量の大小に依存する、と述べられている。真実価格はある者の主張している如くに、貨幣価値に依存するものではなく、また他の者の言っている如くに、穀物や労働やまたは何らかの他の貨物を単独に見、またはすべての貨物を全体として見て、それに対する価値に依存するものでもなく、マルサス氏が正当に言っている如くに、『それを生産するために用いられねばならぬ労働及び資本の分量の大(小)に依存する』のである。
(一四七)地代の騰貴の原因の中に、マルサス氏は『労働の労賃を下落せしめる如き人口の増加』を挙げている。しかしもし、労働の労賃が下落するために資本の利潤が騰貴しかつそれらは合計して常に同一の価値を有つならば(註)、それは農業者と労働者との両者に割当てられる生産物の分量も、またその価値も減少せしめず、従って地主により[#「より」に傍点]大なる分量もより[#「より」に傍点]大なる価値も残さないであろうから、いかなる労賃の下落も地代を引上げることは出来ない。労賃として与えられるものが減少するに比例して、利潤として与えられるものは増加し、
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