用いるであろう、――しかし彼はその残りで、もしそれが好ましいならば、彼れの享楽に寄与し得べき何らかの貨物――椅子や卓子や鉄器またはより[#「より」に傍点]良い衣服や砂糖や煙草――を購買するであろう。かくて彼れの騰貴せる労賃の伴うものは、かかる貨物のある物に対する需要の増加に他ならないであろう。そして労働者の種は大いに増加されることはないであろうから、彼れの労賃は引続き永久的に高いであろう。しかし、これが高い労賃の結果であるにしても、しかも家庭の歓喜は極めて大であり、ために実際上、人口の増加が労働者の境遇の改善に随伴することは、常に見出される。そしてこれが事実であればこそ、前述の極めて些少の例外を除き、食物に対する新しい需要の増加が起るのである。しからばこの需要は資本及び人口の増加の結果ではあるが、しかしその原因ではない、――必要品の市場価格が自然価格に超過し、必要とされる食物量が生産されるのは、人民の支出がこの方向を取るが故に他ならない。そして労賃が再び下落するのは、人口が増加するが故である。
 その結果が、穀物の市場価格がその自然価格以下に下落することであり、従ってまた利潤を一般率以下に減少されるために彼れの利潤の一部分が無くなることである時に、農業者は、現実に需要される以上の穀物を生産するいかなる動機を有ち得ようか? マルサス氏は曰く、『もし土地の最も重要な生産物たる生活の必要品が、その量の増加に比例せる需要の増加を造り出す性質を有たなかったならば、かかる量の増加はその交換価値の下落を惹起すであろう(註)。国の生産物がいかに豊富であろうと、その人口は依然停止しているであろう。そして比例的需要を伴わず、かつかかる事情の下において当然起るべき労働の穀物価格の著しい騰貴を伴う所の、この豊富は、粗生生産物の価格を、製造貨物の価格と同様に、生産費にまで下落せしめるであろう。』
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(註)いかなる量の増加をマルサス氏は論じているのであるか? 誰がそれを生産することになっているのであるか? 増加された分量に対する何らの需要も存在しない中《うち》に、誰がそれを生産する動機を有ち得ようか?
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 粗生生産物の価格を生産費にまで下落せしめるであろうという。それはある時期の間、この価格の上または下にあるのであるか? マルサ
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