に傍点]以上は有たない――そして同一の百万クヲタアの穀物を有つであろう。しかしそれが一クヲタアにつき四|磅《ポンド》ではなく五|磅《ポンド》で評価される結果は、穀物及び諸貨物の価値の一部分を、その以前の所有者から地主に移転することとなるであろう。かくて地代は価値の創造であるが富の創造ではない。それは国の資源には何物をも附加せず、それは国をして陸海軍を維持し得せしめない。けだし、その土地がより[#「より」に傍点]優等の質であり、かつ地代を生み出さずに同一の資本を用い得る場合には、国ははじめてより[#「より」に傍点]多くの基金を自由に処分し得ることとなるのであるからである。
かくてシスモンディ氏及びビウキャナン氏が――というのは両者の意見は実質上同一であるから――地代をもって純粋に名目的な価値であるとし、かつ国民的富に対する何らの附加をもなすものではなくして、単に地主にとってのみ有利であり、それに比例して消費者にとっては有害な価値の移転に過ぎないとしたのは、正しかったと認められなければならない。
(一四五)マルサス氏の『研究』の他の部分において彼は曰く、『地代の直接原因は、明かに、粗生生産物が市場で売れる価格が生産費を越す超過である。』また他の場所において曰く、『粗生生産物の高い価格の原因は三つであると言い得よう、――
『第一に、かつ主として、それによって、土地の上に用いられる人間の支持のために必要とされるよりもより[#「より」に傍点]多量の生活の必要品を、土壌が生産せしめられ得るという、土壌の性質。
『第二、それ自身に対する需要を作り出し、または生産された必要品の分量に比例して需要者数を出現せしめ得るという、生活の必要品に特有な性質。
『そして第三、最も肥沃な土地の比較的稀少性。』
穀物の高い価格を論ずるに当り、マルサス氏は明かに、一クヲタアまたは一ブッシェルについての価格を意味せずして、むしろ全生産物が売れる価格が、その生産費――『その生産費』なる語には常に労賃並びに利潤が含まれる、――を越す超過を意味している。一クヲタアにつき三|磅《ポンド》一〇シリングの穀物百五十クヲタアは、もし生産費が双方の場合において同一であるならば、四|磅《ポンド》の穀物一、〇〇〇クヲタアよりもより[#「より」に傍点]大なる地代を地主に与えるのであろう。
かくて高い価格は、かかる表現
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