に、フランスの自然価格に、すなわち穀物が英国市場に供給され得かつフランスにおいて資本の通常利潤を与え得る価格に、下落するであろう。そして英国が十万クヲタアを消費しようと百万クヲタアを消費しようと、それはこの価格に止まるであろう。もし英国の需要が百万クヲタアであるならば、フランスが蒙る所のこの大なる供給をなすためにより[#「より」に傍点]劣等な質の土地に頼るという必要のために、自然価格はおそらくフランスにおいて騰貴するであろう。そしてこれはもちろん、英国における穀物価格にも影響を及ぼすであろう。私の主張するすべては、もし貨物が独占物でないならば、それらが輸入国において売られる価格を窮極的に左右するものは、輸出国におけるその自然価格である、ということである。
しかし、貨物の自然価格がその市場価格を窮極的に左右するという学説をかくも見事に主張したスミス博士は、市場価格が輸出国の自然価格によっても輸入国の自然価格によっても左右されないと考えられる場合を想定した。彼は曰く、『オランダかジェノア領かの真実の富を減少し、他方その住民数を同一ならしめるならば、それらが遠隔諸国から供給を受けるという力を減少するならば、穀価は、この衰退の原因またはその結果として必然的にそれに伴わざるを得ぬ所の銀の分量の減少と共に下落することなくして、饑饉《ききん》価格にまで騰貴するであろう。』
私にはその正反対のことが起るであろうと思われる、すなわちオランダ人またはジェノア人が一般に購買する力の減少は、しばらくの間穀価を、その輸出国並びにその輸入国において、その自然価格以下に引下げるかもしれぬが、しかしそれが穀価をこの価格以上に引上げ得るということは、全く不可能である。需要が増加され穀価がその以前の価格以上に騰貴し得るのは、オランダ人またはジェノア人の富を増加せしめることによってのみである。そしてこのことは、その供給を得るに当って新たな困難が起らない限り、極めて短い時間に起るであろう。
スミス博士は更にこの問題について曰く、『吾々が必要品を欠いている時には、吾々はすべての余計なものを手離さなければならないが、かかるものの価格は、それが富と繁栄の時には騰貴する如くに、貧困と窮乏の時には下落するのである。』これは疑いもなく真実である。しかも彼は続けて曰く、『必要品についてはこれと異る。その真実価格、
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