フ人口が久しく停滞的であり、容易には増加を許さぬとしても、教育の改善その他の原因による人民の習慣の変化により結婚数の比率が減少するということもあり得る。しかし、貧困に伴う疾病による小児死亡は減少するであろうから、結婚数の減少は死亡率の減退によって埋め合わされ、そして出生数は減少しながら人口はその適当な水準に維持されるであろう。
 従って、人民の習慣におけるかかる変化は、明かに考慮に入れなければならぬ。
 この問題に関して樹立し得る最も一般的な法則は、おそらく、結婚に対するいかなる直接的[#「直接的」に傍点]奨励も死亡率の増大を伴わざるを得ない、ということであろう。結婚せんとする自然的傾向はあらゆる国において極めて大であるから、従って、いかなる奨励がなくとも、結婚に適当な余地があればそれは常に充されてしまうであろう。従ってかかる奨励は、全く無用であるか、または結婚の余地のない場合にこれを生み出すかでなければならぬ。そしてその結果は、必然的に、貧困と死亡の増大でなければならない。モンテスキウはその著『ペルシア人の手紙』Lettres persanes において、フランスの過去の戦争において
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