ちろん、収容されたばかりの幼児及び育児院で養われている小児の間に生ずる。しかし田舎から連れ戻された血気盛りなるべき年齢のものの間にも、かなりの死亡がある。私は、どの室《へや》も非常にさっぱりと清潔で気持のいいのに大いに打たれて後、このことを聞いていささか驚いた。育児院そのものは宮殿のようであり、どの室も大きく風通しがよく、優美でさえあった。私は一八〇人の男児が食事をしている時に居合わせた。彼らはいずれもきちんとした服装をしていた。卓布は清潔であり、各自は別々にナフキンをもっていた。食事は非常によく、室の中には不愉快な臭いは全然なかった。寄宿舎には、各自に別々の寝床があり、寝台は鉄製で天蓋やカアテンはなく、掛け布団やシイツは特に清潔であった。
大きな施設ではこんなにさっぱりしていることはほとんど考えられぬことなのであるが、これは主として現皇太后に負うものであり、皇太后は経営のあらゆる点に関心をもち、ペテルスブルグ滞在中は一週間に一度自ら視察されぬことは滅多にない。これほど余すところなく注意が行届いているのにこれほどの死亡が生ずるのは、幼少年の体質が蟄居と一日八時間の仕事に堪え得ないこと
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