どかかる疾病に襲われない国に通常見られるよりも、流行病の中間期における人口の増加すなわち死亡以上に出ずる出生の超過が大である。もしトルコやエジプトが前世紀の間平均人口においてほとんど停止的であるとすれば、その週期的|疫病《ペスト》の中間期において、死亡以上に出ずる出生の超過の比率が、フランスや英蘭《イングランド》の如き国よりも遥かに大きかったに違いないのである。
現在の増加率または減少率から算出した将来人口の増減の推測に信頼し得ないのは、この理由によるものである。サア・ウィリアム・ペティは、一八〇〇年にはロンドン市は五、三五九、〇〇〇の人口になろうと計算したが1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、実際は今日その五分の一もない。イートン氏は最近、今後一世紀にトルコ帝国の人口は絶滅すると予言したが2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]、これは確かに起りそうもないことである。もしアメリカが今後一五〇年間、現在と同一の比率で増加し続けるならば、その人口は支那の人口をも超過するであろう。しかし、予言は危険であるけれども、私は、五、六百年の後はともかく一五〇年ではこんな増加は起らない、とあえて
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