り集められる。家畜の近寄れないところに、農民はしばしば靴に釘をつけて乾草をつくる。ある場所では三|吋《インチ》にもならぬ牧草が年に三度も刈り取られる。そして谿谷では、草地は球転がしの芝生のように短かく刈られ、鋏で刈り込んだように凹凸がない。スイスでは、ノルウェイと同じく、同様の理由で刈取技術は最高度の完全さに達している。しかしながら、谿谷の土地の改良は主として家畜から生ずる肥料に依存しなければならぬから、乾草の量と家畜の数とが相互に制限し合うことは明かである。そして人口はもちろん家畜の生産高によって制限されるから、これを一定の点以上に増加することは不可能であり、しかもこの点はそれほど高くはないと思われる。従ってスイスの平地地方の人口は、前世紀中、増加したけれども、山地地方では停止的であったと信ずべき理由がある。ミウレ氏によれば、ヴォー州のアルプス地方では人口は極めて著しく減少したというが、しかしこの事実に関する彼れの証拠が極めて不確実であることは前に触れた。アルプス地方の家畜が以前より減ったということはないらしい。そしてもし住民の数が実際に以前よりも少くなっているとしても、それはおそら
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