アれは、吾々をして絶対的人口多少に関しては、何事をも断定し得せしめないであろう。しかもこの標準ですら、吾々はこれにより欺かれ易い。南方のある諸国においては、早婚が一般的であり、独身の女子はほとんどない。しかも人口は啻に増加しないのみならず、現在数もおそらく小である。この場合において、人口の予防的妨げがない代りに、積極的妨げが過度の力を振ってこれを埋合せているのである。一切の積極的妨げと予防的妨げの総計が、疑いもなく人口を抑止する直接的原因をなす。しかし吾々は、いかなる国においても、決して、この合計を正確に獲得し評定することを期待し得ない。そして吾々は確かに、これらの妨げの二三だけを切り離して考察してみたところで、何らの安全な結論をも引出し得るものではないが、けだし、一つの妨げが過度であれば、その代りにある他の妨げが少くなって相殺されるということは、極めてしばしばあるからである。出生及び死亡に影響を及ぼす原因は、事情によって、平均人口に影響を及ぼすこともあろうし、及ぼさないこともあろう。しかし生活資料の生産及び分配に影響を及ぼす原因は、必然的に人口に影響を及ぼさなければならぬ。従って、吾
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