は許されない。『指定の第一の目的が法に基づいて達せられれば、この兄と妹は父と娘の如くに睦じく共棲しなけれぱならぬ1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。』
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Id. p. 343.
[#ここで字下げ終わり]
 マヌウの法典のほとんどあらゆるところで、あらゆる種類の肉欲満足は力強く排斥されており、そして貞節は宗教的義務として訓《おし》えられている。
『人は肉欲的快楽に愛着すれば罪過を招き、これを全く克服すれば天の悦楽を得る。』
『いかなる人がこれら一切の満足を獲得するにせよ、またいかなる人がそれを全く抛棄するにせよ、一切の快楽の抛棄はその獲得よりも遥かに善い1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。』
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Id. vol. iii. c. ii. p. 96.
[#ここで字下げ終わり]
 かかる章句はある程度、前述せる増加に対する奨励を打消す傾きがあり、そして若干の宗教心の厚い人をして、一人の息子をもてばそれ以上に耽溺を控えさせ、またはかかる法令のない場合よりも喜んで未婚の状態に止まらしめ
前へ 次へ
全389ページ中297ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング