<bト教徒の家族よりも子供の数が多い、と一般に云われている1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。これは驚くべき事実である。けだし一夫多妻は女子の不平等な分配を生ぜしめるので、全国の人口にとっては当然不利であるけれども、多数の妻を養い得る個人は、事の性質上当然に、一人の妻しかもたぬ者よりも、多数の子供をもつはずである。ヴォルネエはこれを主として、一夫多妻の慣行と非常な早婚によりトルコ人は若年で老衰し三十歳で生殖不能なのはごく普通だということで、説明している2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。イートンは不自然な罪悪が少なからず平民の間で行われていると述べ、そしてこれをもって人口に対する妨げの一つと考えている3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]。しかし彼が列挙している人口減少の五大原因は次の如くである。
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
一、この帝国が今まで完全に免れたことのない疫病《ペスト》。
二、少なくともアジアにおいては、疫病《ペスト》にほとんど常に伴生する恐るべき数の疾病。
三、アジアにおける伝染病及び風土病、これは疫病《ペスト》そのものと同様の恐るべき暴威をたくま
前へ 次へ
全389ページ中289ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング