に煽動されて、これら諸民族のいずれかが全滅に瀕するほどの敵意をもって、行われているのである1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Geneal. Hist. Tart. vol. ii. p. 545.
[#ここで字下げ終わり]
 アラビア及びシリアのベドウィーン族は、大韃靼の住民よりも安穏には生活していない。牧畜状態の性質そのものが戦争に対する不断の機会を与えるように思われる。ある時期に一種族が用いる牧場はその所有地の一小部分でしかない。一年の間に広大なる領土が相次いで占有される。そしてこの全体はその種族の年々の生活資料を得るために絶対に必要なのであり、そして所領と考えられているから、それをちょっとでも侵害すれば、たとえ種族が非常な遠隔地にいても、正当な戦争理由であると主張される1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。同盟と近親関係とがこれらの戦争をより[#「より」に傍点]一般的ならしめる。流血を見れば、それを贖うには、より[#「より」に傍点]多くの血をもってしなければならぬ。そして年を経るにつれてかかる事件は増加したので、種
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