吾々は即金で売りまたは必要な便宜品と交換することが出来るからである、と彼らは云う。しかも彼らがそれを養う資力がない時には、生れたばかりの嬰児を殺すのは一片の慈善である、と彼らは主張する。同様に彼らは病気で囘復の見込のないものも殺すが、けだし彼らの云うところによればこれは彼らを大きな窮乏から免れしめるのである、と。』Sir John Chardin's Travels, Harris's Col. b. iii. c. ii. p. 865.
[#ここで字下げ終わり]
 異教韃靼人、カルマック族、及び蒙古人は、奴隷を使用せず、そして一般により[#「より」に傍点]平和な無害な生活を送り、彼らの唯一の富を成す家畜と家禽の生産物で満足している、と云われている。彼らは掠奪のために戦争をすることは滅多にない。そして以前の攻撃に対する復讐をする場合以外には、その隣人の領土に滅多に侵入しない。しかしながら彼らには破壊的戦争がないわけではない。囘教韃靼人の侵入が、彼らをして、不断の防禦と復讐とを余儀なからしめる。そしてカルマック族と蒙古人の近親種族の間には争闘が存在しているが、これは支那の皇帝の巧妙な政
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