ヘ、かかる不毛の地で、ロウマ帝国の隆盛期というが如き長期間、いかにして自己を維持し得たかは、いささか理解し難いからである。そして、この恐ろしく大きな群が、宇宙の涯を最後の拠り場として、自分の故郷に戻り、もう一度通常のより[#「より」に傍点]豊富な生活資料にありつき得るまで数百年の間、驚くべき豪気の精神をもって、空気と水で生きている――吾々はこう想像しなければならぬが――勇敢な光景を考えてみたら、何人も微笑せざるを得ないであろう。
しかしながら、もし吾々が、アメリカに発生したことがかくも周知の事実を当時のゲルマン民族に適用し、戦争と飢饉とによって妨げられないならば彼らは二十五年または三十年でその人口を倍加すべき比率で増加した、と想像するならば、問題全部は直ちに解決するのである。古ゲルマンの住民にこの増加率を適用するの至当なることは、またはむしろ必要なることは、タキトスの残した彼らの行状に関する最も価値多い描写により、はっきりとわかることであろう。彼は、これら民族は都市に住まず、密集せる植民地をさえなしていなかった、と記している。あらゆる人間は、その住宅の周囲に空地をめぐらしている1)[
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