フ外はほとんど彼らの手には渡らなかった。キャプテン・クックは曰く、『彼らがあらゆる種類の食糧を極めて注意深く取扱い、そして人間の食い得る物は、なかんずく肉と魚は、少しも無駄にしないことを、認めなければならない2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。』
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1)[#「1)」は縦中横] Cook's Third Voyage, vol. ii. p. 153, 154.
2)[#「2)」は縦中横] Id. Second Voy. vol. i. p. 176.
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アンダスン氏の述べているところによれば、動物性食物は極めて少量しか下層階級のものの手に入らず、しかもそれですら、魚かうにかその他の海産物かである。けだし彼らはほとんどまたは全く豚肉は食わないから。王か主だった酋長だけがこの贅沢を毎日することが出来るのであり、下位の酋長は、その富に応じて、一週か二週か月に一|囘《かい》ずつである1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。犬や鶏が戦争や過度の消費によって減少すると、これらの食品に禁令が下され、これは時に数ヵ月または一、二年も施行され、そして
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