ソの生産は減少するので、まもなく人口と生活資料との均衡は破壊され、三十年も経たない内にゴドウィンの社会は全滅してしまうことであろう。ゴドウィンの説はかくて、必然の法則から発する罪悪及び窮乏を社会制度に由来するものと考えた点にある、と云わなければならない1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Ibid., ch. X.
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さればまた当然に単なる人口増加の擁護は誤りでなければならない1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。それと同時に、食物を増加せしめずに単に人口のみを増加せしめ、かつ社会の最良部分とは称し得ないものに食物を強制的に分与しようとする貧民法もまた、誤れる法律であると云わなければならない2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Ibid., ch. VII.
2)[#「2)」は縦中横] Ibid., ch. V.
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これと共にまた、前述の人口は過去と現在とではいずれが多いかという人口論争についても、そのいずれが正しい
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