)という好条件であって、各自近傍の得意を守り、遠方への配達をしない。少し離れたところに住むと、毎朝こちらから買いに出かけねばならぬのであった。私はこれを見てなるほどと思った。これだから配達費がごくいささかで済み、その安値で売って成り立つのであった。僅か一合の牛乳を遠方まで配達する日本の牛乳屋の不合理がいっそうこれで肯かれたのであった。数字にして比較して見ると、
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欧州                    日本
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一人の配達およそ一石            一人の配達およそ一斗
   (リットル入り百八十本)             (一合入り百本)
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            円
原価 (一升二十銭) 二〇・〇〇        (一升二十銭) 二・〇〇
一人の給金       五・〇〇                二・五〇
 計         二五・〇〇                四・五〇

売上げ(一合三銭)  三〇・〇〇        (一合七銭)  七・〇〇
 差引収益       五・〇〇        
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