散りしけるを、移民学園てふ名の下に一括し。土地と共に心さへ新らしき民にして育てむとて。あらゆる新平の子女を我が手に贖《あがな》ひ得つ。おのれは父よ、清子は母よと笑語一番。衆家族を率ひて出で立ちしを。上野にだに見送りしは、二三の高士のみとぞ聞こえし。(『文芸倶楽部』一八九九年八月)



底本:「紫琴全集 全一巻」草土文化
   1983(昭和58)年5月10日第1刷発行
初出:「文芸倶楽部」
   1899(明治32)年8月
入力:門田裕志、小林繁雄
校正:松永正敏
2004年9月20日作成
2005年10月31日修正
青空文庫作成ファイル:
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