桃花源記序
狩野直喜

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)桑竹《くはたけ》の

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]犬相聞。

 [#…]:返り点
 (例)林盡[#(ク)][#二]水源[#(ニ)][#一]

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)林盡[#(キテ)]水源[#(アリ)]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)先ヅ/\ト
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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桃花源記并序
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桃花源の記ならびにはしがき、
[#ここで字下げ終わり]
晉太元中(1)。武陵人。捕魚爲業。縁溪行。忘途之遠近。忽逢(2)桃花林。夾岸數百歩。中無雜樹。芳草鮮美。落英繽紛。
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晉の代、太元の頃かとよ、武陵の魚を捕ふる業なすをのこ、谷川にそひ、(舟にて上りしが)路の遠近を辨まへず、上りける程にふと見れば、桃花の林あり、兩岸を夾さみたる數百歩の中には、ひと
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