た。彼等の大多数は不満足であった。銃殺するのは首を斬るより見ごたえがない。その上なぜあんなに意気地のない死刑犯人だったろう。あんなに長い引廻しの中《うち》に歌の一つも唱《うた》わないで、せっかく跡に跟いて見たことが無駄骨になった。
[#地から4字上げ](一九二一年十二月)
底本:「魯迅全集」改造社
1932年(昭和7年)11月18日発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
その際、以下の置き換えをおこないました。
「彼奴→あいつ 或→ある 或は→あるいは 些か・聊か→いささか 一層→いっそう 一旦→いったん 愈々→いよいよ 所謂→いわゆる 於いて→おいて 大方→おおかた 却・反って→かえって か知ら→かしら 且つ→かつ 曾て→かつて 可成り→かなり 屹度→きっと 位→くらい 此奴→こいつ 極く→ごく 極々→ごくごく 此処→ここ 此の→この 此処→ここ 之→これ 偖て→さて 宛ら→さながら 併し→しかし 而も→しかも 然らば→しからば 従って→したがって 暫く→しばらく 仕舞う→しまう 随分→ずいぶん
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