ig46187_03.png)、96−15]357※[#中に点のある△を左に90度傾けた三角形(fig46187_04.png)、96−15]
 四行目はこうなっている。少年は洞穴《ほらあな》へ出掛けて種々《いろいろ》と方法をやってみた。
 少年は考えついて洞穴《ほらあな》のDとFの字に両足をまたがってみた。暗号文字のDとFの上に線が引いてあるのはこれに違いない。少年はそれから十九という長さだけの紐をつくって、それを令嬢室《ドモアゼルむろ》の壁に張りながら歩いていった。すると紐の終りの所の壁に、あったあった浮彫にした十字があった。19F+の暗号の文字はこれで分った。
 少年は慄える手でその十字を握り、ハンドルを廻すように廻してみた。煉瓦が少し持ち上った。占め!、もう一度力を込めて廻したがそれきり動かない。今度は上から力いっぱい圧してみた。と突然がたんと音がして、見る間に右手の壁がぐらりと廻って、魔の口を開いたように暗黒な入口が開けた。
 少年はふらふらと気が遠くなるようだった。少年はよろめきながら外へ出た。
 少年は警察へこれまでのことを手紙で知らせてやり、誰かに来てくれるように頼んだ
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