二本の流木があるだけで、それをたいせつに使わなければならないからだ。
もう蒸溜水には、心残りのないように、かまどを、きれいさっぱり、くずしてしまった。これで一同は、しおけのある井戸水ばかりを飲むことになった。
雨の降ったとき、雨水をためて飲むことは、もちろん工夫した。天幕《テント》の下の方を折りまげて、屋根に降った雨水が、石油の空缶《あきかん》に、流れこむようにした。そして、それから後、たびたび雨が降って、雨水をためることができた。
雨水をためる工夫をする一方、天幕のなかへ、雨水が流れこまないように、天幕のなかいちめんに、砂をもりあげたり、まわりに水を流す溝をほったりして、すまいの天幕も、倉庫の天幕も、一日かかって、雨水よけの工事ができた。
たきぎは、一日三度の炊事に、なくてはならないものだが、よほど節約しないと、なくなってしまう。
そこで、たべあとの魚の骨や、かめの甲をあつめて、たきぎのかわりにもやした。大きな正覚坊の甲、一頭分は、一日の炊事に、じゅうぶんまにあった。よくかわかしてわると、油がしみていて、たいそうよくもえた。
火をつくるマッチは、ほんの少ししかない。五年
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