てくれ」
まっ先に水夫長がいった。
「運転士に、おまかせします」
一同は、うなずいた。
「それでは、漁業長、魚とかめをたのみます」
運転士がいうと、小笠原《おがさわら》は、漁業長の顔を見て、にっこり笑って、例のくせで腕をたたいた。
「この老人が、みんなのおなかは、すかせないよ」
たのもしいことばだ。
荷物のせいとん当番は、荷物の整理、衣服、毛布、索《つな》、帆布《ほぬの》などを日にほし、筏《いかだ》にした円材や板をかたづけたり、伝馬船《てんません》をよく洗って、浜にひきあげるなど、それぞれに、みんな一日中、いそがしく働いた。
心の土台
きれいな砂の上に、みんなは、よく眠っていた。五月二十二日、無人島生活二日めの、朝早くであった。
私は、しずかに起きあがった。そして、運転士と漁業長と、水夫長の三人を、そっと起した。四人は足音をしのばせて、天幕《テント》の外に出た。
あかつきの空には、星がきらめき、島も海も、まだ暗い。私は、すぐに海にはいって、海水をあびて、身をきよめた。つれだった三人も、無言で、私のするとおりに海水をあびた。
水浴がすむと、四人は深呼吸をして、
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