っかい》の孤島《ことう》に、最初の夜を、ぐっすりねこんだ。

   四つのきまり

 島でむかえる最初の朝、五月二十一日となった。
 起きると、からだは砂だらけ。夜具をかたづけるかわりに、せなかやおなかの、砂をはらい落すのである。顔を洗うかわりに、海に飛びこんで、からだを洗った。もちろん、手拭《てぬぐい》は使わない。
 一同は、西から少し北の方、日本をはるかにのぞみ、そして、神様のおまもりによって、ぶじに十六人が、無人島の朝をむかえたことの、お礼を申しあげた。
 それから、今日の当番をきめた。井戸ほり、蒸溜水《じょうりゅうすい》つくり、まきわり、炊事、荷物のせいとん、などである。
 井戸ほり組は、ここぞと思うところを、あさくほって、石油|缶《かん》のそこにあなをあけたものをうずめ、砂をもりあげて、くずれないようにかためた。井戸の水は、石油缶のそこのあなからわきあがって、缶にたまった。その水は、考えたとおり、すこししおからいが、どうにか飲める。まあよかった。これでしのぎはつく。この水に、蒸溜水を半分まぜて、飲むことにした。
 朝飯は、正覚坊の焼肉と、潮煮。飯がすんでから、私は、一同にいっ
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