っぱりした」
 手足を、さかんに動かしている者もある。はだかになって胴じめをとったら、急に、おなかがすいた感じが、ぐっとくる。そのはずだ、朝飯をたべていない。昼飯は、くだもののかんづめの、一なめであった。だが、飯の支度のしようもない。道具も、米も、水もない。だいいち、時間がおしい。一同は、すき腹のまま、いきおいよく仕事にかかった。
 伝馬船組は、櫓櫂《ろかい》をそろえて、元気よく出発した。
「行ってくるよ。所帯道具と食糧は、みんな持ってくる。井戸をたのむぞ」
 井戸ほり組は、それに答えて、
「じゃあ、たのむよ。いい井戸をほって、つめたい水を、どくどく、飲ましてやるぞ」

   命の水

 島のいちばん高いところに近く、きれいな砂地に、よいしょ、といきおいよく、最初のつるはしをうちこんだ。シャベルで、砂をすくいあげた。しかし、井戸ほりは、まったくの大仕事である。珊瑚質《さんごしつ》のかたい地面を、ごつん、ごつん、とほりさげ、シャベルで砂をすくって、ほうりあげるのだが、大男は、はだかの全身、水をあびたような汗。のどがかわいて、口のなかが、からからになって、声も出ない。水だ、水だと、水をほし
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