うすは、こんどはだれの番だと、きめてあるように見えるのだ。
水夫長は、すっかり感心して、その強い研究心から、
「船長。どの鳥が、命令するのでしょう」
と、きくのだ。これには、私もこまった。
「さあ、だれが命令するのかなあ……」
こう答えるより、しかたがなかった。
「鳥の法律かしら」
この水夫長のひとりごとには、みんな大笑いをした。しかし、よく考えてみると、どうして、笑うどころか、まだ人間にはわからない、むずかしい問題なのだ。
さて、この日の朝、昼飯のため、魚をつったところ、意外の大漁であった、夕食のために、残った魚を生ぼしにしておこうと、四、五十ぴきの魚を、流木の丸太の上に、ほしておいた。
私たちが、本部島に植える草ブドウの根をほって、ていねいに、草であんだむしろでつつんでいる間に、ただ一羽舞っていた、見はり番のアホウドリが、なまぼしの魚を見つけて、何かあいずをすると、海にうかんでいた一群のアホウドリは、いっせいに舞いあがってきて、なまぼしの魚を、おおかたさらって行った。
「この、アホウめ。おきゅうをすえてやれ」
と、腹を立てた漁夫が、なまぼしの残ったのにつり針をつけて、
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