た》のことも、ちょっといっておこう。範多のおやじは、捕鯨銃の射手から、ラッコ猟船《りょうせん》の射手となった。鉄砲の名人だったよ。射手のことを、英語でハンターというのだ。ハンターのせがれの、エドワーズ・フレデリックが帰化して、おやじの職業のハンターをそのままつけて、範多|銃太郎《じゅうたろう》となったのだ。
ここにいる、おいらのいとこの、ハリス・ダビッドが、父島一郎、これも、小笠原諸島の父島に住んでいたので、島の名をそのままつけたのだ。
このつぎには、もっとおもしろい話をしよう。きょうはこれでおしまい。
天幕の中は、われるような拍手である。
鳥の郵便屋さん
七月のはじめに、宝島で、名刺くらいの大きさの銅の札で、ひもを通したらしいあなのあるものを発見した。その札のおもてに、かすかに英文らしい文字があらわれているといって、運転士が、本部島の私のところへ持ってきた。
双眼鏡のレンズを虫めがねにして、よく見ると、釘《くぎ》でかいた英文であるが、なにぶんにも長い月日をへたものらしく、ほとんど消えかかっていた。帰化人や練習生など、英語のわかるものが、よってたかって、やっと読むこ
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