い。来い。ここへ来な……」
 声を聞いたか、やまがらがくるくると目を丸めながら、ぴたりと伝六の手にとまって、またひとりでにかごの中へはいりました。
 かたきを討って、いつの日お駒が右門のところへ帰ってくるか、それまでは右門捕物帖《うもんとりものちょう》も筆を休めて時を待ちたいと思います。――作者。



底本:「右門捕物帖(四)」春陽文庫、春陽堂書店
   1982(昭和57)年9月15日新装第1刷発行
入力:tatsuki
校正:kazuishi
2000年4月14日公開
2005年9月24日修正
青空文庫作成ファイル:
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