フフフ。とんだ福の神だ。ちっと手間がかかりそうだと思ったが、このあんばいじゃぞうさなくかたがつきそうだよ」
「ありがてえ。どこです! どこです! え? ちょいと。どこに眼のネタがあるんですかい」
「この米びつの上に祭ってあるご神体をよくみろよ」
「ふえッ、気味のわるい! こ、こりゃ亡者《もうじゃ》の七つ道具じゃねえですかよ。こんな卒塔婆がどうしたというんです。こんなものを祭っておきゃ、なにがどうしたというんですかよ」
「しようのねえやつだな。ご番所勤めをする者が、このくれえなことを知らねえでどうするんだ。真夜中にこいつを新墓から折り取ってきて祭っておきゃ、さいころの目が思うとおりに出るとかいうんで、昔からばくちうちがよくやる縁起物だよ。どうかひとあたり当たって、この米びつにざくざくお米がたまるようにと、こんなところに祭っておいたにちげえねえんだ。――ねえや! のう、ねえや?」
あごをなでなでぎろりと小娘のほうをふりかえると、名人のさえまさった声が飛んでいきました。
「もう何も隠しちゃいけねえぞ。こりゃだれが祭ったんだ。まさかに、おまえのいたずらじゃあるめえと思うが、だれがこんな気味の
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