の姿が強いられた。田中一三に私が教えたようには杉浦明平が私に教えるわけはなかった。その花は橙色に近い黄の花びらを一枚一枚ずうずうしい位に厚ぼったくふくらませ、一茎に幾花もむらがっていた。
私の持つふたつのゆうすげの絵は一体どうなることだろうか。互にあらがうであろう。そして、どちらかは跡方なく消えるであろう。
底本:「日本の名随筆18・ 夏」作品社
1984(昭和59)年4月25日第1刷発行
底本の親本:「立原道造全集 第三巻」角川書店
1971(昭和46)年8月
入力:砂場清隆
校正:菅野朋子
2000年7月28日公開
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