、そねをくわしく伺っておきませんと、工合がわるいと存じますが……」
 父兄の中には大きくうなずいたものも一二名あったが、大多数は何か気まずそうに視線をおとしていた。俊亮は相変らず默然と眼をとじたままである。
「ごもっともで、ごもっともで――」
 と、花山校長は半《なか》ば腰をうかすようにして、
「実は、そのことにつきましては、生徒を集めまして、私からとくと訓戒する手筈にいたしておりますが、まだ、ちょうどよい機会がありませんので……」
「機会がないと仰しゃいますと?」
「実は、県ご当局との打合わせや何かで……」
「すると、生徒の方はまだ放ってあるというわけですね。」
「いや、四人の代表とは毎日会っておりますので、その四人を通じて、私の考えはほかの生徒たちにも伝わっておるはずでございます。」
「校長としてはそれで十分だと仰しゃるのですね。」
「いや、そういうわけではありません。しかし、今のところ、多数の生徒を集めたりしますと、それが却って悪い結果にならないとも限りませんので。……これは実は県ご当局からのご注意もありましたことで。」
「しかし、生徒の方では勝手に集まっているだろうと思いますが
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