見張っていただくにしても、かどが立たないでいいわ。次郎さんが毎日、橋を渡ったりしたんでは、何ていったって変ですものね。」
「でも、いいかしら、こちらは?」
「こちらは大丈夫よ。わけをお話ししたらきっと許して下さるわ。みんなで道ちゃんを大巻の子にしたいって、いつもおっしゃっているぐらいだから。きょうお留守でないと、すぐお願いしてみるんだけど、お父さんもお母さんもご親類のご法事でお出かけなの。」
「義兄《にい》さんは?」
「もう間もなく帰るころだわ。」
そう言っているところへ、ちょうど徹太郎が帰って来た。茶の間にはいって来て次郎たちの顔を見ると、「よう」と声をかけ、すぐ服をぬいで真裸になり、井戸端に行ってじゃあじゃあ水をかぶっていたが、まもなくぬれタオルを両肩にかけてもどって来た。そして、敏子に向って、
「このごろは、次郎君とも道江さんとも、いっしょに飯をくう機会がなかったようだね。きょうは老人たちも留守だし、若いものだけでどうだい。」
「そう? じゃあ、何にも出来ませんけれど、あたしすぐお支度しますわ。……道ちゃん、さっきからのこと、自分で義兄さんにお話してみたらどう?」
敏子はそう
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