のでございましょうか。」
正木の祖父――「左様。はっきり、そう言って居ります。」
本田の祖母――「まあ、まあ、厚かましい。……そして、何でございましょうか、本人に何か考えでも……」
正木の祖父――「本人には、考えというほどのこともありますまい。何しろ、まだ子供のことでしてな。」
本田の祖母――「でも、訳もなしに、こちら様にご迷惑をおかけ致しましては、私共といたしまして……」
正木の祖父――「いや、わけはあります。つまりその……いつかもお宅で申しました通り、わしが当分預かってみたいのでしてな。はっはっはっ。……それとも、わしの考え通りにはさせんとおっしゃるかな。」
正木のお祖父さんの声も、次第に高くなって来た。
本田の祖母――「いいえ、滅相《めっそう》な。わたくし、そんなつもりで申しているのではございません。それはもう、貴方様のお手許で躾《しつ》けていただけば、何よりでございましょうとも。でも、私の方から申しますと、あれも同じ孫でございますし、一人残して置いて、変にひがみましてもと存じましたものですから、ついその。ほ、ほ、ほ。……お民さん、どうだね、せっかくああおっしゃって下さるんだか
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