ない、佛弟子の中には 〔Ka_loda_yi_〕 と云ふのが居るが、これを以て黒鹿子又は鹿子、長者の子迦羅とは譯されない、このあたり、どういふ風に會通すべきか、自分には出來ない、暫く博雅の教を待つことにする。

(九)[#「(九)」は縦中横]私通の媒介をするものは、男ならば印度で 〔du_ta〕 又は 〔du_taka〕 であり女ならば 〔du_ti〕 又は 〔du_tika_〕 と云ふて極めて下等なものとなつて居る、十誦律の第三によると私通の種類に女の境遇から見て、十四種であり、有部律の方では十種になつて居る、「パーリ」の「スツタ、※[#濁点付き片仮名ヰ、1−7−83]ブ※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ンガ」でも十種である、即ち
[#天から2字下げ]十誦律………………有部律……………善見律…………スツタ、※[#濁点付き片仮名ヰ、1−7−83]ブ※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ンガ
一、父所護…………一、父護……………一、父護…………2.〔pitu−rakkhita_〕(〔pitri−raksita_〕[#1つめのrは下ドット付き。sは下ドット付き])
二、母所護…………二、母
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