れない。近頃の流行によれば学徒や復員軍人が「魂のよりどころを見失つて」政党運動に走つてゐるといふのであるが、之は筋違ひで、政治は人間生活の表皮的な面を改造し得るけれども、真実の生活は人間そのものに拠る以外に法はない。自我の確立、人間の確立なくして、生活の確立は有り得ない。
底本:「坂口安吾全集 04」筑摩書房
1998(平成10)年5月22日初版第1刷発行
底本の親本:「堕落論」銀座出版
1947(昭和22)年6月1日発行
入力:tatsuki
校正:宮元淳一
2006年5月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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