れるであろう。これが由也の語ってきかせた計画であったそうです。長時間の大雷雨のおかげで屍体の始末も終り、さて大雷雨のあがるのを待って、井戸へ石を投げこんで、時田さんは母里家を立ち去ったのでした。由也のユスリの計画の方は実に見事に成功したのですね。そして彼は三枝子さんの屍体の最後の始末の方法は時田さんにも語らなかったのですが、彼は実に最初からそれを考えていたと思われる節があります。彼が裏庭の井戸へ石を投げこんだのは、屍体があると思わせて実は屍体がなく、それによって三枝子さんが自ら皿屋敷を偽装したと見せる方策でもありましたが、更にそれよりも重大な意味があった。それは、そこに改めて屍体を隠すためです。なぜなら、一番安全な隠し場所は、いったん警官が捜査したあとへ隠すに限る。二度と捜しはしないし、彼はたぶんその井戸が父母いずれかによって地下に隠されることを知っており、父母がそれを考えつかない時は自分がそれを暗示しても、結局そうなしうることを確信していたろうと思います。いったん警官が存分に捜した後に地下へ没して地上の形すらも失う井戸であるから、これぐらい完全な隠し場所はないでしょう。共同の秘密をに
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