を消した。
これぞ才蔵、極意の奥の手。雲隠れの術とは、ハゲ頭の連中、気がつかなかった。
マニ教の拷問折檻、話の外である。神殿に端坐させ、白衣の勇士が十重二十重にとりかこんで、連日連夜、ねむらせてくれないのである。疲れ果て、コックリやりだすと、頭上から冷水をあびせる。つづいて前後左右から蹴とばされる。
睡魔というものはシブトイもので、こんなにやられても、やられながらウトウトしている。すると大きな洗面器に水をみたして、クビに手をかけ、エイと顔を水中にもぐしこまれてしまう。
たかが洗面器でも、こうやられては、溺れる。アップ、アップ、半死半生、睡魔の段ではない。魂魄半減し、ゲッソリやつれて、骨と皮になり、目の玉だけ、ウツロに光っている。
マニ教のお歴々は長年の経験によって術を会得しているのである。一定のモーロー状態におちいるのを待ち、それまでは、もっぱら睡らせないことにつとめている。一言も話しかけない。お歴々は顔を見せず、白衣の勇士がとりかこんでいるだけだ。
こうなっては、三羽烏もダラシがない。しかし、さすがに、しぶとい。半平もさすがに日頃の微笑を失って、黙然とうなだれているが、内
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