姿で。
 長平がおどろくヒマもなく三たび電燈が消えた。再び下座の奥手をてらす者がある。女の脚がてらされている。股へ。下腹部へ。全裸である。小柄で、ふとった女。せつ子でもストリップの女でもない。全身がうつった。肩と腕に数匹の蛇がまきついていた。

       九

 蛇姫のショウが終って、皎々と電燈がついた。蛇姫も洋装の一人であったらしい。ストリップの女と蛇姫が居なくなって、洋装は一人になっている。
「皆さん、お酌よ」
 せつ子は一同に命じた。
「これからは無礼講よ」
 と、せつ子は一同に笑いかけて、
「先生。あとに残ったのは、みんな芸なし猿なんです」
「あら、ひどいわねえ。芸者はあんな柄のわるい、ストリップなんて、できないわよ」
 と、婆さん芸者がシナをつくって長平にナガシ目をくれると、
「お蝶ちゃん。芸者のストリップおやり。浅い川よ。私、三味線ひくわよ、お姐ちゃアん! 三味線、もっといでえ!」
 年増芸者が、たいへんなシャガレ声。
 それをきくと、芸者たちの目が光った。たちまち一同がひしめくように、
「そうよ。お蝶ちゃん。浅い川よ。いいわねえ。すごいわねえ。可愛いわねえ。色ッぽいわ
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