已去未去[#一] 去時亦無[#レ]去 (中論、観去来品)
後記
これは龍樹の中論、特にその観去来品に感銘を受けて、久しく漠然と体験してゐたことを書き現してみたものであります。期日が切迫し再三思索の余暇が無かつたことは、かなりなさけなく思つておりますが、たとへ如何様に時日がありましても、若年の私にまとまつた思索の出来る訳がありません。恐らく独断や誤謬にみちたものとは思ひますが、諸兄の叱正によつて正しい哲学の燈をうれば無上の幸です。そのためには噴飯の資になることも快く甘じて受けたく思ひます。
[#ここで字下げ終わり]
底本:「坂口安吾全集 01」筑摩書房
1999(平成11)年5月20日初版第1刷発行
底本の親本:「涅槃 第一巻第二号」原典研究会
1927(昭和2)年3月1日
初出:「涅槃 第一巻第二号」原典研究会
1927(昭和2)年3月1日
※新仮名によると思われるルビの拗音、促音は、小書きしました。
入力:tatsuki
校正:田中敬三
2009年4月19日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://
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